チップ抵抗の抵抗値の読み方!小数点や4桁表示も解説!

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この記事では『チップ抵抗の抵抗値の読み方』について

  • チップ抵抗の抵抗値の読み方
    • 「3桁表示の場合」と「4桁表示の場合」の抵抗値の読み方
    • 数字の代わりに「R」が使われている場合の抵抗値の読み方
    • 数字の代わりに「L」が使われている場合の抵抗値の読み方
  • チップ抵抗の抵抗値の早見表

などを図を用いて分かりやすく説明するように心掛けています。ご参考になれば幸いです。

チップ抵抗の抵抗値の読み方

チップ抵抗の抵抗値の読み方

チップ抵抗の抵抗値はカラーコードではなく、「数字3桁」または「数字4桁」で表します。

まず、数字3桁の場合について説明します。

例えば、チップ抵抗に「152」と表示されていた場合、1桁目と2桁目は有効数字を表し、3桁目は「10のN乗」を表します。そのため、「152」の抵抗値は下記となります。

\begin{eqnarray}
152=15×10^2=1500{\mathrm{[{\Omega}]}}=1.5{\mathrm{[k{\Omega}]}}
\end{eqnarray}

3桁目は「後ろに付けるゼロの数」と考えると覚えやすいです。例えば、「152」の場合には、15の後ろにゼロを2つ付けて「1500Ω」と読めますね。

次に、数字4桁の場合について説明します。

例えば、チップ抵抗に「1542」と表示されていた場合、1桁目~3桁目は有効数字を表し、4桁目は「10のN乗」を表します。そのため、「1542」の抵抗値は下記となります。

\begin{eqnarray}
1542=154×10^2=15400{\mathrm{[{\Omega}]}}=15.4{\mathrm{[k{\Omega}]}}
\end{eqnarray}

4桁目は「後ろに付けるゼロの数」と考えると覚えやすいです。例えば、「1542」の場合には、154の後ろにゼロを2つ付けて「15400Ω」と読めますね。

あわせて読みたい

リード抵抗には抵抗値や誤差を表すカラーコードが表示されています。

カラーコードの読み方』については下記の記事で詳しく説明しています。興味のある方は下記のリンクからぜひチェックをしてみてください。

チップ抵抗の抵抗値の早見表

下表にチップ抵抗の抵抗値の早見表を示していますのでご参考になれば幸いです(後ほど、各抵抗値の読み方について詳しく説明します)。

なお、抵抗値に小数点が付く場合(例:1.5Ωなど)」や「抵抗値が小さい場合(例:1.5mΩなど)」には、数字の代わりに「R(小数点)」や「L(小数点とmΩ)」の文字を用います。

3桁表示の場合

表記読み方説明
10210×102Ω=1000Ω=1kΩ1桁目と2桁目が有効数字を表す。
3桁目が「10のN乗」を表す。
10310×103Ω=10000Ω=10kΩ1桁目と2桁目が有効数字を表す。
3桁目が「10のN乗」を表す。
10410×104Ω=100000Ω=100kΩ1桁目と2桁目が有効数字を表す。
3桁目が「10のN乗」を表す。
1R51.5Ω「R」の箇所を小数点に置き換える。
R15.15Ω→0.15Ω「R」の箇所を小数点に置き換える。
15L15.mΩ→15mΩ「L」の箇所を小数点に置き換えて、mΩに変更する。
1L51.5mΩ「L」の箇所を小数点に置き換えて、mΩに変更する。

4桁表示の場合

表記読み方説明
1541154×101Ω=1540Ω=1.54kΩ1桁目~3桁目が有効数字を表す。
4桁目が「10のN乗」を表す。
1542154×102Ω=15400Ω=15.4kΩ1桁目~3桁目が有効数字を表す。
4桁目が「10のN乗」を表す。
1543154×103Ω=154000Ω=154kΩ1桁目~3桁目が有効数字を表す。
4桁目が「10のN乗」を表す。
15R015.0Ω「R」の箇所を小数点に置き換える。
1R501.50Ω「R」の箇所を小数点に置き換える。
R150.150Ω→0.150Ω「R」の箇所を小数点に置き換える。
150L150.mΩ→150mΩ「L」の箇所を小数点に置き換えて、mΩに変更する。
15L015.0mΩ「L」の箇所を小数点に置き換えて、mΩに変更する。
1L501.50mΩ「L」の箇所を小数点に置き換えて、mΩに変更する。

上表に示すように、チップ抵抗の抵抗値は

  • 数字のみの場合
  • 数字とR(小数点)を用いている場合
  • 数字とL(小数点とmΩ)を用いている場合

で読み方が異なります。

ではこれから、上記の3パターンにおける抵抗値の読み方について詳しく説明します。

【チップ抵抗の抵抗値の読み方】数字のみの場合

【チップ抵抗の抵抗値の読み方】数字のみの場合

「数字3桁」の場合、1桁目と2桁目は有効数字を表し、3桁目は「10のN乗」を表します。

例えば、チップ抵抗に「152」と表示されていた場合、

\begin{eqnarray}
152=15×10^2=1500{\mathrm{[{\Omega}]}}=1.5{\mathrm{[k{\Omega}]}}
\end{eqnarray}

と抵抗値を読むことできます。

「数字4桁」の場合、1桁目~3桁目は有効数字を表し、4桁目は「10のN乗」を表します。

例えば、チップ抵抗に「1542」と表示されていた場合、

\begin{eqnarray}
1542=154×10^2=15400{\mathrm{[{\Omega}]}}=15.4{\mathrm{[k{\Omega}]}}
\end{eqnarray}

と抵抗値を読むことできます。

あわせて読みたい

1005以下のサイズのチップ抵抗の場合には、抵抗値の記載がなくなるので、抵抗値を確認するためにはテスターを用いる必要があります。

チップ抵抗のサイズ』については下記の記事で詳しく説明しています。興味のある方は下記のリンクからぜひチェックをしてみてください。

【チップ抵抗の抵抗値の読み方】数字とR(小数点)を用いている場合

【チップ抵抗の抵抗値の読み方】数字とR(小数点)を用いている場合

数字の代わりに「R」を使用している場合があります。この「R」は小数点を表しています。

「R」が使われている場合、「R」の箇所を小数点に置き換えて読みます。

例えば、チップ抵抗に「1R5」と表示されていた場合、

\begin{eqnarray}
\mbox{1R5}=1.5{\mathrm{[{\Omega}]}}
\end{eqnarray}

と抵抗値を読むことできます。

4桁表示の場合も同様に「R」の箇所を小数点に置き換えて読みます。例えば、チップ抵抗に「15R0」と表示されていた場合、

\begin{eqnarray}
\mbox{15R0}=15.0{\mathrm{[{\Omega}]}}
\end{eqnarray}

と抵抗値を読むことできます。

【チップ抵抗の抵抗値の読み方】数字とL(小数点とmΩ)を用いている場合

【チップ抵抗の抵抗値の読み方】数字とL(小数点とmΩ)を用いている場合

数字の代わりに「L」を使用している場合があります。この「L」は小数点とmΩを表しています。

「L」が使われている場合、「L」の箇所を小数点に置き換えて、mΩに変更します。

例えば、チップ抵抗に「1L5」と表示されていた場合、

\begin{eqnarray}
\mbox{1L5}=1.5{\mathrm{[m{\Omega}]}}
\end{eqnarray}

と抵抗値を読むことできます。

4桁表示の場合も同様に「L」の箇所を小数点に置き換えて、mΩに変更します。例えば、チップ抵抗に「15L0」と表示されていた場合、

\begin{eqnarray}
\mbox{15L0}=15.0{\mathrm{[m{\Omega}]}}
\end{eqnarray}

と抵抗値を読むことできます。

まとめ

この記事では『チップ抵抗の抵抗値の読み方』について、以下の内容を説明しました。

  • チップ抵抗の抵抗値の読み方
    • 「3桁表示の場合」と「4桁表示の場合」の抵抗値の読み方
    • 数字の代わりに「R」が使われている場合の抵抗値の読み方
    • 数字の代わりに「L」が使われている場合の抵抗値の読み方
  • チップ抵抗の抵抗値の早見表

お読み頂きありがとうございました。

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