この記事ではLTspiceの「.options numdgt="数字"」について
- LTspiceの「.options numdgt="数字"」とは
- 「.options numdgt="数字"」の有無によるシミュレーション結果の比較
などを図を用いて分かりやすく説明するように心掛けています。ご参考になれば幸いです。
LTspiceの「.options numdgt="数字"」とは
「.options numdgt="数字"」はデータの桁数を決めるコマンドです。
「.options numdgt="数字"」の数字が
- 6以下の場合
- 6より大きい場合
データの桁数が6桁
データの桁数が15桁
となります。
デフォルトではデータの桁数が6桁となりますので、データの桁数を15桁にしたい場合には、「.options numdgt=7」や「.options numdgt=15」のように「.options numdgt="数字"」の数字に6より大きい数を入力します。
上図に示しているのは、交流電圧V1(振幅10V、周波数1kHz)の波形表示とFFT解析結果です。「.tran解析」にて10msの時間(区間)を表示させています。
上図では、「.options numdgt=15」を記載していない時(左側)と記載している時(右側)のシミュレーション結果の比較を示しています。
シミュレーションでは、波形ウィンドウを右クリックして、[View]→[Mark Data Points]をクリックすることで、波形上にポイント(赤丸)を表示しています。また、波形ウィンドウを右クリックして、[View]→[FFT]をクリックすることで、FFTグラフも表示しています。
「.options numdgt=15」の記載有無で、FFTの結果が異なります。そのため、正確な測定をする際には、「.options numdgt=15」を記載する必要があります。
また、波形ウィンドウ上で右クリックを押し、[File]→[Export data as text]をクリックして、波形データを数値で保存した時の結果を下図に示しています。「.options numdgt=15」を記載していない方(左側)は小数点以下が6桁になっているのに対して、「.options numdgt=15」を記載している方(右側)は小数点以下が15桁になっていることが分かります。
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「.tran解析」については下記の記事で詳しく説明しています。興味のある方は下記のリンクからぜひチェックをしてみてください。
【LTspice】.tran解析とは
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シミュレーション回路に記載してる「.option plotwinsize=0」(←「.options plotwinsize=0」のように"option"の後に"s"があってもOK)はデータの圧縮を無効にするコマンドです。
「.options plotwinsize=0」については下記の記事で詳しく説明しています。興味のある方は下記のリンクからぜひチェックをしてみてください。
-
【LTspice】「.options plotwinsize=0」って何?
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まとめ
この記事ではLTspiceの「.options numdgt="数字"」について、以下の内容を説明しました。
- LTspiceの「.options numdgt="数字"」とは
- 「.options numdgt="数字"」の有無によるシミュレーション結果の比較
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