【サーマルランドとは】『形状』や『基板に配置する目的』などを解説!

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プリント基板上のランドを『サーマルランド』にすることによって、はんだ付け時の温度低下を防ぐことができます。

この記事ではこのサーマルランドについて説明します。

サーマルランドとは

サーマルランドとは

サーマルランドとは、ベタパターンにあるランドに対して、接続用のランドとベタパターンの間にクリアランスを設けて、接触面積を小さくするためのランドです。上図の右側に示すような形状をしています。

サーマルランドのことを『サーマルリング』または略して『サーマル』と呼ぶこともあります。また、サーマルランドを施す処理のことを『サーマル処理』と呼ぶこともあります。

サーマル処理を施してない通常のランドの場合、電源ラインやグラウンド等の面積の広いベタパターンに部品をはんだ付けすると、熱がベタパターンに奪われてしまい、はんだが溶けづらくなります。その結果、実装不良を引き起こす場合があります。

そこで、サーマルランドにすることにより、ベタパターンに熱を伝わりにくくすることができるため、部品のはんだ付け時の温度低下を防ぐことができます。その結果、はんだが溶けやすくなります。特に熱容量の大きい部品(ヒートシンクやトランスなど)に対してサーマルランドは有効です。

補足

  • サーマルランドは英語では「Thermal Land」と書きます。
  • 電流容量を増やすために、あえてサーマルランドにしない場合もあります。

まとめ

この記事では、プリント基板上にある『サーマルランド』について、以下の内容を説明しました。

  • 『サーマルランド』の形状と特徴

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