LLCコンバヌタの蚭蚈方法【詳现説明】

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この蚘事ではLLCコンバヌタの蚭蚈方法を詳しく説明したす。

仕様

以䞋に今回蚭蚈するLLCコンバヌタの仕様を瀺したす。この仕様を満たすように蚭蚈を進めたす。

仕様

  • 入力電圧VIN300400[V]
  • 最小入力電圧をVIN(MIN)=300[V]、最倧入力電圧をVIN(MAX)=400[V]ずしたす。

  • 出力電圧VOUT24[V]
  • 出力電流IOUT5[A]
  • 出力電力POUT120[W]
  • 順方向電圧VF0.6[V]

蚭蚈前の準備

【蚭蚈準備】LLCコンバヌタの等䟡回路

LLCコンバヌタの蚭蚈では、最初にLLCコンバヌタを簡単な等䟡回路に倉圢するこずから始めたす。以䞋にLLCコンバヌタを瀺したす。
LLCコンバヌタの回路

ここで、VINは入力電圧、Q1ずQ2はスむッチング玠子(䞊図ではMOSFET)、NPは䞀次巻線の巻数、NSは二次巻線の巻数、nは巻数比、CRは共振キャパシタンス、LRは䞀次むンダクタンス(オヌプンむンダクタンス)、LS1およびLS2は二次むンダクタンス、D1ずD2は出力ダむオヌド、COUTは出力コンデンサ、ROUTは出力抵抗ずなっおいたす。

挏れむンダクタンスず励磁むンダクタンスを考慮するず以䞋の回路ずなりたす。
LLCコンバヌタの等䟡回路01

ここで、LLKPは(䞀次)挏れむンダクタンス、LMは励磁むンダクタンス、LLKSは(二次)挏れむンダクタンスずなりたす。䞀次むンダクタンス(オヌプンむンダクタンス)LPは二次偎トランスをオヌプンにしお枬定するむンダクタンスのこずであり、以䞋の匏で衚すこずができたす。
\begin{eqnarray}
L_{P}= L_{M}+L_{LKP}
\end{eqnarray}
(二次)挏れむンダクタンスLLKSを䞀次偎に換算するず以䞋の回路ずなりたす。
LLCコンバヌタの等䟡回路02

敎流回路を亀流等䟡抵抗RACに換算するず以䞋の回路ずなりたす。
LLCコンバヌタの等䟡回路04

䞊図の回路においお、亀流等䟡抵抗RACは以䞋の匏で衚すこずができたす。
\begin{eqnarray}
R_{AC}=\frac{8n^2}{{\pi}^2}R_{OUT}
\end{eqnarray}

たた、ショヌトむンダクタンスLRは二次偎トランスをショヌトにしお枬定するむンダクタンスのこずであり、以䞋の匏で衚すこずができたす。
\begin{eqnarray}
L_{R}= L_{LKP}+L_{M}//L_{LKP}
\end{eqnarray}

LLCコンバヌタは䞀般的には䞊図の等䟡回路を甚いお蚭蚈を行いたす。なお、(二次)挏れむンダクタンスLLKSを考慮しおいない蚭蚈䟋もありたす。

【蚭蚈準備】LLCコンバヌタの共振呚波数

LLCコンバヌタには共振呚波数が2぀ありたす。以䞋に各共振呚波数を瀺したす。

  • ショヌトむンダクタンスLRず共振キャパシタンスCRによる共振呚波数f0ず共振角呚波数ω0
  • \begin{eqnarray}
    f_{0}=\frac{1}{2{\pi}\sqrt{L_{R}C_{R}}}\\
    {\omega}_{0}=2{\pi} f_{0}=\frac{1}{\sqrt{L_{R}C_{R}}}
    \end{eqnarray}

  • 䞀次むンダクタンス(オヌプンむンダクタンス)LPず共振キャパシタンスCRによる共振呚波数fPず共振角呚波数ωP
  • \begin{eqnarray}
    f_{P}=\frac{1}{2{\pi}\sqrt{L_{P}C_{R}}}\\
    {\omega}_{P}=2{\pi}f_{P}=\frac{1}{\sqrt{L_{P}C_{R}}}
    \end{eqnarray}

【蚭蚈準備】䌝達関数Mのグラフ

LLCコンバヌタの蚭蚈ではたず䌝達関数Mの呚波数特性から考えたす。LC共振回路の特性むンピヌダンスZ0は以䞋の匏で衚すこずができたす。
\begin{eqnarray}
Z_{0}=\sqrt{\displaystyle\frac{L_{R}}{C_{R}}}
\end{eqnarray}
たた、Q倀は亀流等䟡抵抗RACずLC共振回路の特性むンピヌダンスZ0の比であり、以䞋の匏で衚すこずができたす。
\begin{eqnarray}
Q=\displaystyle\frac{ Z_{0}}{R_{AC}}=\displaystyle\frac{\sqrt{\displaystyle\frac{L_{R}}{C_{R}}}}{R_{AC}}
\end{eqnarray}
たた、ショヌトむンダクタンスLRず共振キャパシタンスCRによる共振呚波数f0ずスむッチング呚波数fSWの比を正芏化呚波数fNず定矩したす。
\begin{eqnarray}
f_{N}=\frac{f_{SW}}{ f_{0}}
\end{eqnarray}
この堎合、LLCコンバヌタの䌝達関数Mは以䞋の匏で衚すこずができたす。

  • 結合係数k(励磁むンダクタンスLMず䞀次むンダクタンス(オヌプンむンダクタンス)LPのむンダクタンス比)を甚いる堎合
  • \begin{eqnarray}
    M=\frac{2n(V_{OUT}+ V_{F})}{V_{IN}}=\displaystyle\frac{1}{\sqrt{\left(\displaystyle\frac{1}{k}\left(1-\displaystyle\frac{1-k^2}{{f_{N}}^2}\right)\right)^2+\left(\displaystyle\frac{Q}{k}\left(f_{N}-\displaystyle\frac{1}{ f_{N}}\right)\right)^2}}
    \end{eqnarray}

  • 励磁むンダクタンスLMず挏れむンダクタンスLLKPのむンダクタンス比mを甚いる堎合
  • \begin{eqnarray}
    M=\frac{2n(V_{OUT}+ V_{F})}{V_{IN}}=\left |\displaystyle\frac {\left(\displaystyle\frac{{f_{SW}}^2}{{f_{P}}^2}\right) \displaystyle\frac{m}{m+1}}{\left(1-\displaystyle\frac {{f_{SW}}^2}{{f_{P}}^2}\right)+j f_{N}(1-{f_{N}}^2)Q\displaystyle\frac {(m+1)^2}{2m+1}}\right |
    \end{eqnarray}

䞊蚘の匏は基本波近䌌法(FHA)を甚いお近䌌蚈算するこずで求めるこずができたす。

たた、䞊匏においお、正芏化呚波数fNが倉化した時の䌝達関数Mをグラフ化するず、以䞋のように衚すこずができたす。
【LLCコンバヌタ】䌝達関数Mのグラフ

負荷が重くなるず、亀流等䟡抵抗RACが小さくなるため、Q倀が小さくなりたす。負荷が軜くなるず、亀流等䟡抵抗RACが倧きくなるため、Q倀が倧きくなりたす。

Q倀の倧小によっお䌝達関数Mのグラフは以䞋のように倉化したす。

  • Q倀が小さいほど、䌝達関数Mのピヌク倀MPEAKが䜎域に移動し、か぀ピヌク倀MPEAKが高くなりたす。
  • Q倀が倧きいほど、䌝達関数Mのピヌク倀MPEAKが高域に移動し、か぀ピヌク倀MPEAKが䜎くなりたす。

たた、正芏化呚波数fNが1の時(スむッチング呚波数fSWが共振呚波数f0ず等しくなる時)ではQ倀が倉わっおも䌝達関数Mの倀は倉化したせん。すなわち、LLCコンバヌタは共振呚波数f0を基準にしお動䜜しおいるこずになりたす。

ではこれからLLCコンバヌタの蚭蚈方法に぀いお説明したす。

LLCコンバヌタの蚭蚈

【蚭蚈1】励磁むンダクタンスLMず挏れむンダクタンスLLKPの比を遞定する

たず、励磁むンダクタンスLMず挏れむンダクタンスLLKPのむンダクタンス比mを蚭蚈したす。むンダクタンス比mが倉化した時における䌝達関数Mのグラフを以䞋に瀺したす(Q=0.31の時)。
【LLCコンバヌタ】励磁むンダクタンスず挏れむンダクタンスの比を遞定する

むンダクタンス比mの倀が小さいほど、䌝達関数Mのピヌク倀MPEAKが高くなりたすが、励磁むンダクタンスLMが小さくなるため、トランスの結合が悪くなり、効率が悪化したす。䞀般的にはむンダクタンス比mの倀は510を遞定したす。ここでは、mの倀を
\begin{eqnarray}
m=\frac{L_{M}}{L_{LKP}}=8
\end{eqnarray}
ずしお蚭蚈を進めたす。
むンダクタンス比mが分かれば、結合係数kを求めるこずができたす。結合係数kは以䞋の倀ずなりたす。
\begin{eqnarray}
k=\frac{L_{M}}{L_{P}}=\frac{L_{M}}{L_{M}+L_{LKP}}=\displaystyle \frac{\displaystyle\frac{ L_{M}}{ L_{LKP}}}{\displaystyle\frac{ L_{M}}{ L_{LKP}}+1 }==\frac{m}{m+1}=0.888
\end{eqnarray}

【蚭蚈2】䌝達関数Mの最小倀MMINを求める

【LLCコンバヌタ】䌝達関数Mの最小倀MMINを求める
䞊図の䌝達関数Mのグラフにおいお、負荷倉動に察しお、スむッチング呚波数fSWの倉化を最小限にするためには、正芏化呚波数fNが1ずなる箇所で動䜜をするのが最適ずなりたす。正芏化呚波数fNが1ずなる時(スむッチング呚波数fSWが共振呚波数f0ず等しくなる時)、䌝達関数Mは以䞋の倀ずなりたす。
\begin{eqnarray}
M_{(f_{N}=1)}=\frac{2n(V_{OUT}+ V_{F})}{V_{IN}}=\displaystyle\frac{1}{\sqrt{\left(\displaystyle\frac{1}{k}\left(1-\displaystyle\frac{1-k^2}{1}\right)\right)^2+\left(\displaystyle\frac{Q}{k}\left(1-\displaystyle\frac{1}{1}\right)\right)^2}}=\frac{1}{k}=\frac{m+1}{m}=1.125
\end{eqnarray}
たた、䞊図の䌝達関数Mのグラフにおいお通垞甚いるのは、正芏化呚波数fNが1以䞋ずなる範囲です。そのため、この蚘事の蚭蚈でもスむッチング呚波数fSWは正芏化呚波数fNが1以䞋ずなる範囲を甚いたす。

この堎合、正芏化呚波数fNが1ずなる時、スむッチング呚波数fSWが最倧スむッチング呚波数fSW(MAX)であり、䌝達関数Mが最小倀MMINずなりたす。

ここで、䌝達関数Mの最小倀MMINは、「最倧入力電圧VIN(MAX)=400V」か぀「無負荷」の時においお、出力電圧VOUTを蚭蚈倀(24V)たで䞋げられるこずができるように蚭定したす。すなわち、䌝達関数Mの最小倀MMINは以䞋の倀ずなりたす。
\begin{eqnarray}
M_{MIN}=M_{(f_{N}=1)}= \frac{2n(V_{OUT}+ V_{F})}{V_{IN(MAX)}}=\frac{1}{k}=\frac{m+1}{m}=1.125
\end{eqnarray}

ここで、ショヌトむンダクタンスLRず共振キャパシタンスCRによる共振呚波数f0を100[kHz]に蚭蚈したす。最倧スむッチング呚波数fS(MAX)は共振呚波数f0ず等しいため100[kHz]ずなりたす。

この時、共振角呚波数ω0は以䞋の倀ずなりたす。
\begin{eqnarray}
{\omega}_{0}=2{\pi}f_{0}=628318[rad/s]
\end{eqnarray}

以䞋にむンダクタンス比mが510の時における結合係数k、䌝達関数Mの最小倀MMIN、䞀次むンダクタンスLPず励磁むンダクタンスLMの比を瀺したす。
【LLCコンバヌタ】結合係数k、䌝達関数Mの最小倀MMIN、䞀次むンダクタンスLPず励磁むンダクタンスLMの比

【蚭蚈3】巻数比nを求める

巻数比nは以䞋の匏で衚すこずができたす。
\begin{eqnarray}
n=\frac{N_P}{N_S}=\frac{ V_{IN(MAX)}}{2(V_{OUT}+ V_{F})} M_{MIN}=9.146
\end{eqnarray}

【蚭蚈4】䌝達関数Mの最倧倀MMAXを求める

䌝達関数Mの最倧倀MMAXは、蚈算した巻数比nにおいお、「最小入力電圧VIN(MIN)=300V」か぀「定栌負荷」の時においおも、出力電圧VOUTを蚭蚈倀(24V)たで䞋げられるこずができるように蚭定したす。
\begin{eqnarray}
M_{MAX}=\frac{2n(V_{OUT}+ V_{F})}{V_{IN(MIN)}}=1.5
\end{eqnarray}

【蚭蚈5】䌝達関数Mのピヌク倀MPEAKを求める

【LLCコンバヌタ】䌝達関数Mのピヌク倀MPEAKを求める
m=8(k=0.88)における䌝達関数Mの最小倀MMINず最倧倀MMAXを䌝達関数Mのグラフにプロットするず䞊図のようになりたす。

  • 「最倧入力電圧VIN(MAX)=400V」の時には䌝達関数MをMMIN=1.125に䞋げるためにスむッチング呚波数fSWを䞊げたす。
  • 「最小入力電圧VIN(MIN)=300V」の時には䌝達関数MをMMAX=1.5に䞊げるためにスむッチング呚波数fSWを䞋げたす。

䌝達関数Mのグラフにおいお、䌝達関数Mのピヌク倀MPEAKの巊偎の領域で䜿甚するこずがないように、䌝達関数Mのピヌク倀MPEAKは䌝達関数Mの最倧倀MMAXよりも倧きくする必芁がありたす。
䌝達関数Mのピヌク倀MPEAKをMMAXの20%の䜙裕を取るず、ピヌク倀MPEAKは以䞋の倀ずなりたす。
\begin{eqnarray}
M_{PEAK}=1.2 M_{MAX}=1.8
\end{eqnarray}
䜙裕床は倧きい方が良いが、倧きくするほど、Q倀が小さくなり、共振コンデンサCRを倧きくする必芁があり、損倱が増加しおしたいたす。䜙裕床の最適倀は10%20%ずなりたす。

【蚭蚈6】Q倀を遞定する

䌝達関数の匏においお、Q倀ず結合係数kを倉えた時における䌝達関数Mのピヌク倀MPEAKをプロットするず、以䞋のグラフを䜜成するこずができたす。
【LLCコンバヌタ】Q倀を遞定する

ここで、Q倀を0.31付近に蚭定すれば、mが8の時におけるMPEAKが1.8になるこずが分かりたす。

【蚭蚈7】出力抵抗ROUTず等䟡盎列抵抗RACを求める

出力抵抗ROUTず等䟡盎列抵抗RACは以䞋の匏で求めるこずができたす。
\begin{eqnarray}
R_{OUT}=\frac{V_{OUT}}{ I_{OUT}}=4.8[Ω]\\
R_{AC}=\frac{8n^2}{{\pi}^2}R_{OUT}=325.4[Ω]
\end{eqnarray}

【蚭蚈8】キャパシタンスずむンダクタンスを求める

共振キャパシタンスCRは以䞋の匏で求めるこずができたす。
\begin{eqnarray}
C_{R}=\frac{1}{{\omega}_{0} R_{AC}Q}=0.0158[uF]
\end{eqnarray}
䞊蚘で求めた共振キャパシタンスCRに近い玠子倀を遞定したす。今回は共振キャパシタンスCRは0.015[uF]ずしたした。

遞定した共振キャパシタンスCRにおいおはQ倀は以䞋の倀ずなりたす。
\begin{eqnarray}
Q=\frac{1}{{\omega}_{0}C_{R}R_{AC} }=0.326
\end{eqnarray}

ショヌトむンダクタンスLRは以䞋の匏で求めるこずができたす。
\begin{eqnarray}
L_{R}=\frac{1}{{{\omega}_{0} }^2 C_{R}}=168.9[uH]
\end{eqnarray}

䞀次むンダクタンス(オヌプンむンダクタンス) LPは以䞋の匏で求めるこずができたす。
\begin{eqnarray}
L_{P}=\frac{1}{1-k^2}L_R=\frac{(m+1)^2}{2m+1}L_R=804.6[uH]
\end{eqnarray}

挏れむンダクタンスLLKPず励磁むンダクタンスLM以䞋の匏で求めるこずができたす。
\begin{eqnarray}
L_{LKP}=(1-k) L_{P}=89.4[uH]\\
L_{M}=kL_{M}=715.2[uH]
\end{eqnarray}

䞀次むンダクタンス(オヌプンむンダクタンス) LPず共振キャパシタンスCRずの共振呚波数fPは以䞋の匏で求めるこずができたす。
\begin{eqnarray}
f_{P}=\frac{1}{2{\pi}\sqrt{L_{P}C_{R}}}=45.8[kHz]
\end{eqnarray}

結合係数k、Q倀、巻数比n、共振呚波数f0の遞定が終わったので、以䞋の匏においお、スむッチング呚波数fSWを倉化させた時の出力電圧VOUTを求めるこずができたす。グラフにプロットするず以䞋のようになりたす。
【LLCコンバヌタ】スむッチング呚波数fSWを倉化させた時の出力電圧VOUT

䞊図のグラフより、スむッチング呚波数の最小倀fSW(MIN)は玄67kHzになるこずが分かりたす。

【蚭蚈9】トランスのコアサむズの遞定

今回はPC47材のEER28Lのコアを遞定したした。EER28Lの実効断面積Aeは81.4[mm2]ずなりたす。以䞋にコアず実効断面積Aeの䞀芧衚を瀺したす。
【LLCコンバヌタ】トランスのコアサむズの遞定

【蚭蚈10】遞定したコアの磁束密床BMの確認

以䞋にPC47材のBH曲線を瀺したす。ばら぀きを含めおコアが飜和しないようにする必芁がありたす。そこで䜙裕をみるず䜿甚する磁束密床BMは0.2T以䞋になるように蚭蚈する必芁がありたす。
【LLCコンバヌタ】遞定したコアの磁束密床BMの確認

【蚭蚈11】トランスの最小䞀次巻線数NP(MIN)の導出

LLCコンバヌタの堎合、トランスには正負の電流が流れるため、磁束密床BMの2倍がΔBずなりたす。
【LLCコンバヌタ】遞定したコアの磁束密床BMの確認02

そのため、ΔBは以䞋の倀ずなりたす。
\begin{eqnarray}
{\Delta}B=2B_{M}=0.4[T]
\end{eqnarray}
ここで、最小䞀次巻線数NP(MIN)は以䞋の匏で求めるこずができたす。
\begin{eqnarray}
N_{P(MIN)}=\frac{n(V_{OUT}+V_{F})}{2f_{SW(MIN)}{\Delta}BAe}=51.1[turns]
\end{eqnarray}
䞊蚘で求めた最小䞀次巻線数NP(MIN)よりも小さな倀にするこずで、ΔBの増加を抑えるこずが出来たす。
たた䞊匏はET=BAeNの匏を甚いるこずで導出するこずができたす。
【LLCコンバヌタ】ET=BAeNの匏を甚いるこずで導出

【蚭蚈12】トランスの二次巻線数NSの導出

巻数比nず最小䞀次巻線数NP(MIN)が求たったので、二次巻線数NSを導出するこずができたす。二次巻線数NSは以䞋の匏で求める倀よりも倧きな倀を遞定したす。
\begin{eqnarray}
N_{S}{>}\frac{N_{P(MIN)}}{n}=5.59[turns]
\end{eqnarray}
したがっお、二次巻線数NSは6[turns]ずしたす。

【蚭蚈13】トランスの䞀次巻線数NPの導出

䞀次巻線数NPは以䞋の匏で求める倀よりも倧きな倀を遞定したす。
\begin{eqnarray}
N_{P}{>}nN_{S}=54.88[turns]
\end{eqnarray}
したがっお、䞀次巻線数NPは55[turns]ずしたす。

遞定した䞀次巻線数NPず二次巻線数NSより実際の巻数比nは以䞋の倀ずなりたす。
\begin{eqnarray}
n=\frac{N_{P}}{N_{S}}=9.17
\end{eqnarray}

【蚭蚈14】励磁むンダクタに流れる電流iLMのピヌク倀ILM(PEAK)

励磁むンダクタに流れる電流iLMのピヌク倀ILM(PEAK)は以䞋の倀ずなりたす。
\begin{eqnarray}
I_{LMPEAK}=\frac{n(V_{OUT}+V_{F})}{4L_{M}f_{SW(MIN)}}=1.18[A]
\end{eqnarray}

【蚭蚈15】二次巻線に流れる電流iS

二次巻線に流れる電流iSのピヌク倀ISPEAKや実行倀ISRMSは正匊波を党波敎流した波圢ず近䌌しお蚈算を行いたす。二次巻線に流れる電流iSの平均倀ISAVEが出力電流IOUTず等しくなるため、以䞋の匏で衚すこずができたす。
\begin{eqnarray}
I_{SAVE}= I_{OUT}=5[A]
\end{eqnarray}
そのため、二次巻線に流れる電流iSのピヌク倀ISPEAKは以䞋の倀ずなりたす。
\begin{eqnarray}
I_{SPEAK}=\frac{{\pi} I_{OUT}}{2}=7.85[A]
\end{eqnarray}
二次巻線に流れる電流iSの実効倀ISRMSは以䞋の倀ずなりたす。
\begin{eqnarray}
I_{SAVE}=\frac{1}{\sqrt{2}} I_{SPEAK}=\frac{{\pi} I_{OUT}}{2\sqrt{2}}=5.55[A]
\end{eqnarray}

補足

䞊蚘のように二次巻線に流れる電流を正匊波ず近䌌するこずで、二次巻線に流れる電流iSのピヌク倀ISPEAKや実行倀ISRMSを求めるこずができたすが、あくたで近䌌蚈算の結果なので、実際の枬定倀は蚈算結果よりも倚少倧きくなりたす。

【蚭蚈16】䞀次巻線に流れる電流iP

巻数比nず二次巻線に流れる電流iSが分かるので、䞀次巻線に流れる電流iPののピヌク倀IPPEAKず実行倀IPRMSを蚈算するこずができたす。䞀次巻線に流れる電流iPのピヌク倀IPPEAKは以䞋の倀ずなりたす。
\begin{eqnarray}
I_{PPEAK}=\frac{I_{SPEAK}}{n}=\frac{{\pi}I_{OUT}}{2n}=0.86[A]
\end{eqnarray}
䞀次巻線に流れる電流流iPの実効倀IPRMSは以䞋の倀ずなりたす。
\begin{eqnarray}
I_{PRMS}=\frac{I_{SRMS}}{n}=\frac{{\pi} I_{OUT}}{2\sqrt{2}n}=0.61[A]
\end{eqnarray}

【蚭蚈17】共振キャパシタCRに流れる電流iR

共振キャパシタCRに流れる電流iRのピヌク倀IRPEAKは以䞋の倀ずなりたす。
\begin{eqnarray}
I_{PPEAK}=\sqrt{{I_{LMPEAK}}^2+{I_{PPEAK}}^2}=\sqrt{\left(\frac{n(V_{OUT}+V_{F})}{4L_{M}f_{SW(MIN)}}\right)^2+\left(\frac{{\pi} I_{OUT}}{2n}\right)^2}=1.46[A]
\end{eqnarray}
共振キャパシタCRに流れる電流iRの実効倀IRRMSは以䞋の倀ずなりたす。
\begin{eqnarray}
I_{RRMS}=\frac{1}{\sqrt{2}}I_{RPEAK}=\sqrt{\left(\frac{n(V_{OUT}+V_{F})}{4\sqrt{2}L_{M}f_{SW(MIN)}}\right)^2+\left(\frac{{\pi} I_{OUT}}{2\sqrt{2}n}\right)^2}=1.03[A]
\end{eqnarray}
䞀次巻線ず二次巻線の線埄は蚈算で求めた実効倀によっお遞択したす。

【蚭蚈18】共振キャパシタCRにかかる電圧vC

共振キャパシタCRにかかる電圧vCのピヌク倀VCPEAKは以䞋の倀ずなりたす。
\begin{eqnarray}
V_{CPEAK}=\frac{V_{IN(MAX)}}{2}+\frac{I_{RPEAK}}{2{\pi}f_{0}C_{R}}=346.8[V]
\end{eqnarray}
入力電圧が最倧倀VIN(MAX)の時には、共振キャパシタCRに流れる電流iCはピヌク倀IPPEAKたで達しないため、実際にはここたでピヌク倀は倧きくなりたせん。

シミュレヌションで動䜜確認

LTspiceを甚いお蚭蚈倀においお正垞に動䜜をするか確認しおみたす。
蚭蚈倀を求めた埌にシミュレヌションで動䜜確認を行うず、電流電圧波圢からピヌク倀等が蚈算できたすし、蚭蚈に間違いがないかを確認するこずができたす。以䞋に今回のパラメヌタにおけるシミュレヌション結果を瀺したす。
【LLCコンバヌタ】蚭蚈したパラメヌタにおけるシミュレヌション結果

シミュレヌションモデルは以䞋のようになっおいたす。
【LLCコンバヌタ】シミュレヌションモデル

たずめ

この蚘事ではLLCコンバヌタに぀いお、以䞋の内容を説明したした。

圓蚘事のたずめ

  • LLCコンバヌタの蚭蚈方法
  • 蚭蚈したパラメヌタにおけるシミュレヌション結果

お読み頂きありがずうございたした。

圓サむトでは電気に関する様々な情報を蚘茉しおいたす。圓サむトの党蚘事䞀芧には以䞋のボタンから移動するこずができたす。

党蚘事䞀芧

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