【キムワイプとは?】使い方・用途・キムタオルとの違いなどを徹底解説!

スポンサーリンク

高校や大学時代に理系だった方なら、一度はちらっと見たことがある直方体でシンプルな緑のラインが特徴的なキムワイプ。実験室の人気者で研究室(特に化学系)に所属すると誰もが最初に覚える単語です。「キムワイプ取ってー!」などなど笑。

理系の方には馴染みがあるのですが、文系の方は知らない方の方が多いと思います。キムワイプは見た目はティッシュですが、ティッシュと特徴が全然違うのです。

この記事ではキムワイプについて、特徴語源キムタオルとの違いJKワイパーとの違い変わった用途などをまとめました。

ではこれからキムワイプについて詳しく説明します!

キムワイプの語源

キムワイプの語源
キムワイプは英語でKimWipeと書きます。

Kimは製造会社のアメリカのキンバリー・クラーク(Kimberly-Clark)のKimから。Wipeは「拭き取る」という意味です。名前にWipeと書いてあるように拭き取り紙(主に業務用)に用います。

ちなみに海外のキムワイプはこんな外観をしていますよ。
海外のキムワイプ

キムワイプの特徴&ティッシュとの違い

ティッシュにそっくりのキムワイプ。ただし、似ているのは見た目だけ!普段私たちが日常で使用しているティッシュとキムワイプの違いをこれから説明します。

  • 違い①:パルプくず(繊維くず、紙くず)が出ない
  • ティッシュだと、拭いた後には細かなくずが残りますが、キムワイプはこの心配がありません。パルプくずが全く出ないのです!化学の実験などではわずかなゴミや不純物が実験結果に大きく影響をしてしまうことがあり、このような場合、ワイプくずが出ないキムワイプが重宝します。くずが出ないことは繊細な実験にとってはとても大切なことなのです。

  • 違い②:硬い紙質である
  • ティッシュと違って触るとゴワゴワしています。キムワイプは硬い紙質のため、細かい傷をつけてしまうことがあります。細かい傷に敏感なレンズなどに使用する際は、使わない方が良いでしょう。

  • 違い③:ケバ立ちがない
  • 違い④:水に溶けにくい
  • 水に溶けないですが、水分や油分をすばやく吸収します。

そんなキムワイプの高い性能からキムワイプのことを『キム兄』や『キムタク』という愛称で呼ばれることもあるそうです笑。

キムワイプの用途・使い方

キムワイプは油や汚れを取る紙製シートです。

一番多い用途はビーカーなどの実験器具の清掃だと思います。その他では、液体の吸い取り、電子部品のワイピング、色素の吸着などに使用されています。そのため、大学や企業の研究室や、電子機器を扱う工場などに置いてあることが多いですね。

変わった用途

  • 眼鏡拭き
  • ティッシュよりも硬くゴワついているので、細かい傷に注意しましょう。

  • 鼻をかむ
  • 確かにかむことはできますが、ティッシュよりも硬いので痛いです!ヒリヒリします・・・。

  • 卓球
  • キムワイプの箱を使ったキムワイプ卓球なる競技も存在しているそうです(youtubeで検索すると出てきます)。実際に「国際キムワイプ卓球協会(KTTA)」という団体があり、500名を超える会員が所属しています。

    キムワイプ卓球出典:http://www.todaishimbun.org/komabafes_kimwipe20181121/

  • その他の用途
  • マニキュア落とし、キッチンのガス台の油汚れ落とし、プラモデル製作時の清掃などにも使うことができます。

キムワイプの種類

キムワイプの種類
定番サイズは、S-200M-150L-100となっています。

型番のS,M,Lはキムワイプのサイズを示しており、横の数字はキムワイプの入っている枚数を示しています。例えば、キムワイプ S-200はSサイズ(120mm×215mm)のキムワイプが200枚入っているということです。

なお、一番メインのS-200の箱はティッシュのような長方形ではなく、正方形に近い形が特徴となっています。机の上においても邪魔にならないようにこの形になったそうです。

商品枚数大きさ
キムワイプ S-200200枚120mm×215mm
キムワイプ M-150150枚225mm×210mm
キムワイプ L-100100枚470mm×425mm
キムワイプ S-200 mini200枚96mm×215mm
キムワイプ S-250 リントガード250枚112mm×215mm
キムワイプ ハンドタオル2002枚重ね 200組(400枚)218mm×230mm

どこで売っているの?

東急ハンズで普通に売っています。S-200は200円程度です。渋谷や新宿など一部店舗ではバラ売り販売しているようですね。なんと、キムワイプは東急ハンズの実験用品部門で売上ランキングが1位になっています。その他には、アマゾン、ヨドバシホビー館などでなどでも売っていますよ。

『キムタオル』との違い

『キムワイプ』と『キムタオル』の違い
キムワイプの姉妹品にキムタオルがあります。キムタオルとキムワイプは材質はどちらもパルプ100%なのですが、何が違うのでしょうか?

キムタオルとキムワイプの大きな違いはワイプくずです。

キムワイプはワイプくずが出ないですが、キムタオルは表面が剥がれやすいためワイプくずが出ます

また、キムタオルとキムワイプは紙質が全然違うので、使い方も異なります。キムワイプの使い方は先ほど説明しましたので、これからキムタオルの使い方を説明します。

キムタオルはキムワイプと比べると、厚手なので水分の吸収率が良いです。そのため、お水をキムタオルに含ませて保湿剤として使ったり、油を吸わせたりして使用します。なお、給水力があるため、お掃除に便利ですが、表面が剥がれやすいため、対象物にカスが残り易いことに注意してください(キムワイプは薄手でペラペラですが、カスが残りにくいです)。

『JKワイパー』と『ケイドライ』との違い

『キムワイプ』、『JKワイパー』、『ケイドライ』の違い
キムワイプと似ているものにJKワイパーケイドライがあります。『JKワイパー』と『ケイドライ』のどちらもキムタオルと同じ会社『キンバリー・クラーク』が製造しています。

『JKワイパー』も『ケイドライ』も紙質はキムワイプと似ているのですが、手触りが少し異なりますJKワイパーはキムワイプよりも表面が荒くて固いですが強度があります。一方、ケイドライはキムワイプよりも表面が細かいです。また、ケイドライはティッシュのように柔らかくなっており、紙が3枚組の厚手になっています。

補足

キムワイプは、JKワイパーが発売されてから3年後の1969年に登場します。先に発売されていたのは『JKワイパー』なのです!キムワイプはJKワイパを改良した商品なので繊維こぼれや羽立ちがありません。

キムワイプのキャラクター

キムワイプのキャラクター
キムワイプにはなんとマスコットキャラがいます。昔のキムワイプでは、裏面を見ると、上図の感じに可愛くないけどインパクトがあるマスコットがいました(最近出荷されているキムワイプの箱の裏にはいませんが・・・)。左の男の子(出っ歯のキャラクター)がテクノ君で右の女の子(口に手を当てているキャラクター)がワイピーちゃんです。仲良く手をつないでいますね。

キムワイプの製造会社と歴史

1942年にアメリカのキンバリー・クラークが「キムワイプ」を発売しました。

もともとは第二次世界大戦中、光学レンズを研磨するための布の入手が困難となっていたために、光学レンズの拭き取り用として開発されたものです。

日本では、1969年3月に日本製紙クレシアの前身である「十條キンバリー」がキンバリー・クラークとの提携に基づき国内で製造を開始し、1969年3月にキムワイプ(S-200)を発売しました。日本製紙クレシア株式会社はscottie(スコッティ)やクリネックス等のティッシュとトイレットペーパーを作っている会社です。

最後に・・・ツイッターで見つけたキムワイプ関係のツイート

ツイッターで見つけたキムワイプ関係のツイートをまとめてみます。調べてみるとかなりの種類があったので、その中で面白かったものを抜粋しました。こう並べるとキムワイプってかなり愛されていますよね。

なぜかキムワイプ色に見えてしまうシリーズ

まずはこちらから!
キムワイプ色のバスです

この電車もキムワイプに見えますね。

カーテンもキムワイプに見えます笑

キムワイプを食べる??

キムワイプのお茶漬け!

浅漬け?食べれないでしょこれ!

その他

コーヒーをつくるときにも使えるようですね。

トヨタが80年代から90年代にかけて販売した名車「MR2」を「キムワイプ」っぽくカスタムされた車!クオリティ高し!

これは意外と便利な使い方ですね。

まとめ

この記事ではキムワイプについて、

  • 語源
  • ティッシュとの違い
  • 用途・使い方
  • 種類
  • 歴史

などを広く説明しました。また、キムタオルJKワイパーなどのキムワイプと似ている商品の違いを説明しました。

私は時々会社でキムワイプを使用していますが、ワイプくずが出ないため、机の掃除などにも使っています^^。

最後までお読み頂きありがとうございました。

当サイトでは電気に関する様々な情報を記載しています。当サイトの全記事一覧には以下のボタンから移動することができます。

全記事一覧

スポンサーリンク