この記事では『電気回路』と『電子回路』について
- 電気回路と電子回路の『違い』
- 電子回路の『種類』
などを図を用いて分かりやすく説明するように心掛けています。ご参考になれば幸いです。
電気回路と電子回路の『違い』
回路は大きく分類すると、『電気回路』と『電子回路』の2種類あります。
一般的に、『電気回路』と『電子回路』は能動部品が「使われているか」「使われていないか」の違いで区別されています。
ポイント
- 電気回路
- 電子回路
→『受動部品』のみで構成されている回路
→『受動部品』と『能動部品』で構成されている回路
上記に示したように、能動部品が使われていると『電子回路』となります。
例えば、上図の左に示している「電圧源Vと抵抗Rのみで構成されている回路」は受動部品のみで構成されているので電気回路となります。
一方、上図の右に示している「トランジスタを用いて抵抗Rに印加する電圧を制御する回路」は能動部品(トランジスタ)を使っているので電子回路となります。
ただし、現在は受動部品だけで構成される電気機器は少なくなってきているので、電気回路と電子回路の境界はほとんどありません。
受動部品と能動部品
受動部品は外部から供給されたエネルギーを消費・蓄積・放出する部品です。抵抗やコンデンサなどは受動部品となります。
一方、能動部品は外部から供給されたエネルギ-を増幅・整流する部品です。トランジスタ(バイポーラトランジスタ、FET等)やICなどは能動部品となります。
「受動部品」と「能動部品」に関しては、下記の記事で別途説明しています。興味のある方は下記のリンクからぜひチェックをしてみてください。
『受動部品』と『能動部品』の違いと一覧!
続きを見る
補足
- 電子回路は英語では「Electronic Circuit」と書きます。
- 電子回路は英語では「Electric(al) Circuit」と書きます。
電子回路の『種類』
電子回路はさらに、電気信号の使い方により「アナログ回路」と「デジタル回路」に大きく分類することができます。
アナログ回路は電気信号を連続的に扱う電子回路です。一方、デジタル回路は電気信号を「0」または「1」の2つの信号として扱う電子回路です。
例えば、0Vから5Vに上昇する電気信号の場合、アナログ回路は0V~5Vの電圧を連続的に扱いますが、デジタル回路はある閾値(例えば2.5V)より低い電圧は「0」、高い電圧は「1」のように扱います。
まとめ
この記事では『電気回路』と『電子回路』について、以下の内容を説明しました。
- 電気回路と電子回路の『違い』
- 電子回路の『種類』
お読み頂きありがとうございました。
当サイトでは電気に関する様々な情報を記載しています。当サイトの全記事一覧は以下のボタンから移動することができます。
また、下記に当サイトの人気記事を記載しています。ご参考になれば幸いです。