AC/DCコンバータには絶縁型と非絶縁型があります。
ネットや参考書等では、『絶縁型は感電を防止することができる』と書いてあるのをよく見かけますが、なぜ感電を防止することができるのでしょうか。この理由について説明します。
AC/DCコンバータとは
最初に、AC/DCコンバータについて説明します。
AC/DCコンバータとは、商用電源の交流電圧をダイオードブリッジによって整流し、電解コンデンサで平滑した後にDC/DCコンバータをつけた回路のことです。
このDC/DCコンバータが絶縁型の場合には絶縁型AC/DCコンバータ、このDC/DCコンバータが非絶縁型の場合には非絶縁型AC/DCコンバータと呼ばれます。
絶縁型AC/DCコンバータでは感電しない理由
上図はDC/DCコンバータに非絶縁型の降圧チョッパを用いた場合と、絶縁型のフライバックコンバータを用いた場合の一例です。日本の場合、商用電源のニュートラル(N)は接地されています。
商用電源は日本の場合はAC100Vと非常に高い電圧です。負荷に人体が触れた時を考えてみましょう。
非絶縁型AC/DCコンバータの場合には、商用電源の高電圧→MOSFET→インダクタ→人体→地面を通して電流が流れるため感電する可能性があります。
一方、絶縁型AC/DCコンバータの場合には、入力と出力がトランスによって絶縁されているので、電流が流れず、負荷に人体が触れても感電する可能性はありません。
まとめ
この記事では『絶縁型のAC/DCコンバータでは感電しない理由』について、以下の内容を説明しました。
当記事のまとめ
- 非絶縁型AC/DCコンバータは感電し、絶縁型のAC/DCコンバータは感電しない理由
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