この記事では『交流電圧検出回路(AC電圧検出回路)』について
- 交流電圧検出回路(AC電圧検出回路)とは
- 交流電圧検出回路(AC電圧検出回路)のシミュレーション
などを図を用いて分かりやすく説明するように心掛けています。ご参考になれば幸いです。
交流電圧検出回路(AC電圧検出回路)
上図に示しているのは、商用電源の入力を検出する交流電圧検出回路(AC電圧検出回路)であり、1次側と2次側を絶縁しながら商用電源の入力を検出することができます。交流電圧検出回路には様々な構成がありますが、上図に示しているものは回路がシンプルであり、また低価格で構成することができます。
この交流電圧検出回路(AC電圧検出回路)は抵抗R1とR2、フォトカプラPC1、ダイオードD1で構成されています。フォトカプラの発光素子(LED)は抵抗R1を介して、商用電源VACに接続します。この抵抗R1はフォトカプラに流れる電流を制限するために接続しています。また、フォトカプラPC1に高電圧が印加されるのを防ぐためにダイオードD1を接続しています。
フォトカプラの発光素子(フォトトランジスタ)のコレクタは抵抗R2を介して、電源電圧VCCに接続します。フォトカプラの受光素子のエミッタはグランド(GND)に接続します。
交流電圧VACがプラスの時は「抵抗R1→フォトカプラの発光素子(LED)」の経路で電流が流れます。そのため、フォトカプラの受光素子がONになり、出力電圧vOUTはロー(0V)になります。
一方、交流電圧VACがマイナスの時は「ダイオードD1→抵抗R1」の経路で電流が流れます。フォトカプラPC1には電流が流れないため、フォトカプラの受光素子がOFFになり、出力電圧vOUTはハイ(VCC)になります。
したがって、商用電源が入力されている時、出力電圧vOUTは矩形波になります。
交流電圧検出回路(AC電圧検出回路)のシミュレーション
1次側には高電圧(100VACや200VAC等)、2次側は低電圧(3.3Vや5.0Vや12.0V等)があります。そのため、シミュレーションでは1次側にある電源電圧VACは100VAC(ピーク値が約141V)、2次側にある電源電圧VCCは5.0Vとしています。
シミュレーション結果より、交流電圧VACがプラスの時は出力電圧vOUTがロー(0V)になり、交流電圧VACがマイナスの時は出力電圧vOUTがハイ(VCC)になっていることが分かります。
まとめ
この記事では『交流電圧検出回路(AC電圧検出回路)』について、以下の内容を説明しました。
- 交流電圧検出回路(AC電圧検出回路)とは
- 交流電圧検出回路(AC電圧検出回路)のシミュレーション
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