この記事では『長辺電極のチップ抵抗』について
- 長辺電極のチップ抵抗とは
- 長辺電極のチップ抵抗の『メリット』と『デメリット』
などを図を用いて分かりやすく説明するように心掛けています。ご参考になれば幸いです。
長辺電極のチップ抵抗とは
長辺電極のチップ抵抗は、一般的なチップ抵抗に対して、電極の配置を縦横入れ替えた形状の抵抗です。長方形の長い辺に電極を形成しているため、電極間の距離が短くなります。
長辺電極のチップ抵抗は「長辺電極タイプ」や「長辺チップ抵抗器」などとも呼ばれています。また、区別のため、一般的なチップ抵抗(長方形の短い辺に電極を形成しているチップ抵抗)のことを「短辺電極タイプ」と呼ぶこともあります。
次に、長辺電極のチップ抵抗のメリットについて説明します。
長辺電極のチップ抵抗のメリット
- 放熱性が良い
- 長方形の長い辺に電極を形成しているため、電極の面積・体積が広くなります。そのため、一般的なチップ抵抗よりも放熱性が良くなります。
- 定格電力が向上する
- 放熱性が良いため、一般的なチップ抵抗と比較すると、チップサイズが同じ場合、定格電力が向上します。
- 小型化が可能である
- 放熱性が良いため、一般的なチップ抵抗と比較すると、定格電力が同じ場合、小型形状を実現可能です。
- ヒートサイクル耐性が高い
- 放熱性が良いため、長辺電極のチップ抵抗は、ヒートサイクル耐性が高いという特徴があります。
- 寄生インダクタンスが小さい
- 長辺電極のチップ抵抗は、電極間の距離が短いため、寄生インダクタンスが小さくなり、ノイズを低減することができます。
- はんだ接合に対して、高い信頼性がある
- 長方形の長い辺に電極を形成しているため、長辺電極のチップ抵抗は、はんだ接合に対して高い信頼性を有しています。
長辺電極のチップ抵抗のデメリット
- コストが高い
- 電極材料の増加等により、一般的なチップ抵抗と比較すると、コストが高くなります。
- 納期遅延リスクがある
- 所感になりますが、長辺電極のチップ抵抗には「納期遅延リスク」があります。部品発注後に納期遅延する可能性が高いです。
まとめ
この記事では『長辺電極のチップ抵抗』について、以下の内容を説明しました。
- 長辺電極のチップ抵抗とは
- 長辺電極のチップ抵抗の『メリット』と『デメリット』
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