回路に流れる電流をオシロスコープで観測するためには、電流プローブを用います。
電流プローブは、過大な電流が流れたり、外部磁場が加わったりすると、プローブ先端のコアが飽和し、観測電流波形が変な波形になってしまいます。
このコアの飽和状態を解消するのがデガウス(消磁)機能です。
この記事では電流プローブの『デガウス(消磁)』について図を用いて分かりやすく説明するように心掛けています。ご参考になれば幸いです。
電流プローブの『デガウス(消磁)』
電流プローブに過大な電流が流れたり、外部磁場が加わったりすると、プローブ先端のコアが飽和します。このコアの飽和状態を解消するのがデガウス(消磁)機能です。
一例として、テクトロニクス製の電流プローブ(TCP0030A)を上図に示しています。「TCP0030A」には「Degauss/AutoZero」ボタンがあります。このボタンを押すと、デガウス(消磁)をしてくれます(加えて、AutoZeroと書いてあるので、ゼロ点調整もしてくれています)。
デガウス(消磁)をしないと、観測する電流波形が変な波形になってしまいます。そのため、波形観測前には常にデガウス(消磁)をする必要があります。
なお、テクトロニクス製の電流プローブ(TCP0030A)はデガウス(消磁)が必要な場合、「Degauss/AutoZero」ボタンの上にあるLEDが赤色で点滅して教えてくれます。
デガウス(消磁)が必要でない場合には、「Degauss/AutoZero」ボタンの上にあるLEDが緑色となります。
補足
まとめ
この記事では、『電流プローブ』について、以下の内容を説明しました。
- 電流プローブの『デガウス(消磁)』
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