この記事ではトランスやコイルのワニス含侵について
- 『ワニス含侵』の目的
などを説明しています。
トランスやコイルの『ワニス含侵』の目的
トランスは組み立てが終わると、絶縁材料であるワニスの入ったタンクに浸し、トランス内部や絶縁紙内部にワニスを浸透させ、硬化させるワニス含侵工程があります。
ワニス含侵を行う目的は、『絶縁強化』、『ワニスの硬化による機械的強度の向上』、『湿気やほこりなどがトランスやコイル内部に入る込むことの防止』、『耐油・耐薬品の向上』、『巻線で発生した熱をコアへ伝達することができることによる放熱性の向上』などとなります。
なお、ワニス含侵の前には、トランスやコイルが吸収した湿気を除去するために十分に乾燥させることが必要となります。
また、含侵の効果を高めるために、真空でワニス含侵を行う場合もあります。真空ではない場合、トランスやコイル内部の空気がワニスの侵入を邪魔をします。真空にすることで、空気を無くし、ワニスを侵入しやすくします。また、真空にすることで絶縁物の水分を減らす効果もあります。
絶縁ワニスの経年劣化によって、トランスの音が大きくなる場合があるため注意してください。
まとめ
この記事ではトランスやコイルのワニス含侵について、以下の内容を説明しました。
当記事のまとめ
- 『ワニス含侵』の目的
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