電圧源と電流源の『違い』と『変換方法』について!

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この記事では『電圧源』と『電流源』について

  • 電圧源と電流源の『違い』と『変換方法』

などを図を用いて分かりやすく説明するように心掛けています。ご参考になれば幸いです。

電圧源と電流源の『違い』

電圧源と電流源の『違い』

電圧源は負荷に電圧を供給する電源です。「理想電圧源\(V\)(一定の電圧を出力する電源)」と「内部抵抗\(r_v\)」を直列接続した回路で表されます。

電流源は負荷に電流を供給する電源です。「理想電流源\(I\)(一定の電流を出力する電源)」と「内部抵抗\(r_i\)」を並列接続した回路で表されます。

これら電圧源電流源は等価変換することができます。ではこれから変換方法について説明します。

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電圧源と電流源の『変換方法』

電圧源と電流源を変換するためには、まず電圧源電流源が等価になる条件を求める必要があります。

電圧源と電流源が等価になる条件

電圧源と電流源が等価になる条件

電圧源と電流源に対して、負荷抵抗\(R\)を接続した時に、負荷抵抗\(R\)に流れる電流\(I_R\)が同じであれば、電圧源と電流源が等価ということになります。負荷抵抗\(R\)に流れる電流\(I_R\)が同じということは、負荷抵抗\(R\)にかかる電圧\(V_R\)も同じということになります。

電圧源に負荷抵抗\(R\)を接続した時に流れる電流\(I_R\)は次式となります。

\begin{eqnarray}
I_R=\frac{V}{r_v+R}\tag{1}
\end{eqnarray}

電流源に負荷抵抗\(R\)を接続した時に流れる電流\(I_R\)は次式となります。

\begin{eqnarray}
I_R=\frac{r_i}{r_i+R}I\tag{2}
\end{eqnarray}

電圧源と電流源が等価になる条件は(1)式と(2)式が等しくなる時であり、下記となります。

電圧源と電流源が等価になる条件

\begin{eqnarray}
V&=&r_iI\tag{3}\\
r_v&=&r_i\tag{4}
\end{eqnarray}

(3)式と(4)式の条件を用いれば、『電圧源』を『電流源』を等価変換することができるので、実際に変換してみましょう。

『電圧源』を『電流源』に変換する方法

『電圧源』を『電流源』に変換する方法

「理想電圧源\(V\)(一定の電圧を出力する電源)」と「内部抵抗\(r_v\)」を直列接続している電圧源電流源に変換します。

繰り返しになりますが、「電圧源と電流源が等価になる条件」は下記となります。

電圧源と電流源が等価になる条件

\begin{eqnarray}
V&=&r_iI\tag{3}\\
r_v&=&r_i\tag{4}
\end{eqnarray}

上記の条件より、『電圧源』を『電流源』に変換した後の理想電流源\(I\)と内部抵抗\(r_i\)の式は次式となります。

\begin{eqnarray}
I&=&\frac{V}{r_v}\tag{5}\\
\\
r_i&=&r_v\tag{6}
\end{eqnarray}

このように「電圧源と電流源が等価になる条件」を用いると、『電圧源』を『電流源』に変換することができます。

例えば、理想電圧源\(V\)の電圧が「\(V=5{\mathrm{[V]}}\)」、電圧源の内部抵抗\(r_v\)が「\(r_v=0.5{\mathrm{[Ω]}}\)」の場合、『電圧源』を『電流源』に変換した後の理想電流源\(I\)と内部抵抗\(r_i\)は以下の値になります。

\begin{eqnarray}
I&=&\frac{V}{r_v}=\frac{5}{0.5}=10{\mathrm{[A]}}\tag{7}\\
\\
r_i&=&r_v=0.5{\mathrm{[Ω]}}\tag{8}
\end{eqnarray}

『電流源』を『電圧源』に変換する方法

『電流源』を『電圧源』に変換する方法

「理想電流源\(I\)(一定の電流を出力する電源)」と「内部抵抗\(r_i\)」を並列接続している電流源電圧源に変換します。

繰り返しになりますが、「電圧源と電流源が等価になる条件」は下記となります。

電圧源と電流源が等価になる条件

\begin{eqnarray}
V&=&r_iI\tag{3}\\
r_v&=&r_i\tag{4}
\end{eqnarray}

(3)式と(4)式が『電流源』を『電圧源』に変換した後の理想電圧源\(V\)と内部抵抗\(r_v\)の式となります。

このように「電圧源と電流源が等価になる条件」を用いると、『電流源』を『電圧源』に変換することができます。

例えば、理想電流源\(I\)の電流が「\(I=5{\mathrm{[A]}}\)」、電流源の内部抵抗\(r_i\)が「\(r_i=0.5{\mathrm{[Ω]}}\)」の場合、『電流源』を『電圧源』に変換した後の理想電圧源\(V\)と内部抵抗\(r_v\)は以下の値になります。

\begin{eqnarray}
V&=&r_iI=0.5×5=2.5{\mathrm{[V]}}\tag{9}\\
\\
r_v&=&r_i=0.5{\mathrm{[Ω]}}\tag{10}
\end{eqnarray}

電圧源と電流源の『例題』

例題

電圧源と電流源の『例題』

上図に示すような「電圧源\(V_1=5{\mathrm{[V]}}(r_{v1}=0.2{\mathrm{[Ω]}})\)」と「電圧源\(V_2=6{\mathrm{[V]}}(r_{v2}=0.25{\mathrm{[Ω]}})\)」を並列接続し、負荷抵抗\(R=1{\mathrm{[Ω]}}\)を接続した回路があります。

この回路において、

  • 電圧源\(V_1\)に流れる電流\(I_{R1}\)
  • 電圧源\(V_2\)に流れる電流\(I_{R2}\)
  • 負荷抵抗\(R\)に流れる電流\(I_R\)

を求めてみましょう。

解答

下記のステップにより各電流を求めることができます。

各電流を求める方法

  1. 電圧源を電流源に変換する
  2. 各抵抗に流れる電流を求める
  3. キルヒホッフの法則で各電流を求める

電圧源を電流源に変換する

電圧源を電流源に変換する

電圧源を電流源に変換すると、上図のようになります。

ここで、理想電流源\(I_1\)および\(I_2\)に流れる電流は以下の値となります。

\begin{eqnarray}
I_1&=&\frac{V_1}{r_{v1}}=\frac{5}{0.2}=25{\mathrm{[A]}}\tag{11}\\
\\
I_2&=&\frac{V_2}{r_{v2}}=\frac{6}{0.25}=24{\mathrm{[A]}}\tag{12}
\end{eqnarray}

理想電流源\(I_1\)および\(I_2\)の合成電流\(I\)は以下の値となります。

\begin{eqnarray}
I&=&I_1+I_2=25+24=49{\mathrm{[A]}}\tag{13}
\end{eqnarray}

電流源の内部抵抗\(r_{i1}\)および\(r_{i2}\)は以下の値となります。

\begin{eqnarray}
r_{i1}&=&r_{v1}=0.2{\mathrm{[Ω]}}\tag{14}\\
\\
r_{i2}&=&r_{v2}=0.25{\mathrm{[Ω]}}\tag{15}
\end{eqnarray}

各抵抗に流れる電流を求める

各抵抗に流れる電流を求める

抵抗が並列接続されている場合、各抵抗に流れる電流はコンダクタンス(抵抗の逆数)により分流するため、各抵抗に流れる電流は以下の値となります。

\begin{eqnarray}
I_{r1}&=&\frac{\displaystyle\frac{1}{r_{i1}}}{\displaystyle\frac{1}{r_{i1}}+\displaystyle\frac{1}{r_{i2}}+\displaystyle\frac{1}{R}}×I\\
\\
&=&\frac{\displaystyle\frac{1}{0.2}}{\displaystyle\frac{1}{0.2}+\displaystyle\frac{1}{0.25}+\displaystyle\frac{1}{1}}×49\\
\\
&=&\frac{5}{5+4+1}×49\\
\\
&=&24.5{\mathrm{[A]}}\tag{16}\\
\\
I_{r2}&=&\frac{\displaystyle\frac{1}{r_{i2}}}{\displaystyle\frac{1}{r_{i1}}+\displaystyle\frac{1}{r_{i2}}+\displaystyle\frac{1}{R}}×I\\
\\
&=&\frac{\displaystyle\frac{1}{0.25}}{\displaystyle\frac{1}{0.2}+\displaystyle\frac{1}{0.25}+\displaystyle\frac{1}{1}}×49\\
\\
&=&\frac{4}{5+4+1}×49\\
\\
&=&19.6{\mathrm{[A]}}\tag{17}\\
\\
I_{R}&=&\frac{\displaystyle\frac{1}{R}}{\displaystyle\frac{1}{r_{i1}}+\displaystyle\frac{1}{r_{i2}}+\displaystyle\frac{1}{R}}×I\\
\\
&=&\frac{\displaystyle\frac{1}{1}}{\displaystyle\frac{1}{0.2}+\displaystyle\frac{1}{0.25}+\displaystyle\frac{1}{1}}×49\\
\\
&=&\frac{1}{5+4+1}×49\\
\\
&=&4.9{\mathrm{[A]}}\tag{18}
\end{eqnarray}

キルヒホッフの法則で各電流を求める

キルヒホッフの法則で各電流を求める01

キルヒホッフの法則より、電流\(I_{R1}\)および\(I_{R2}\)は以下の値となります。

\begin{eqnarray}
I_{R1}&=I_1-I_{r1}=25-24.5=0.5{\mathrm{[A]}}\tag{19}\\
\\
I_{R2}&=I_2-I_{r2}=25-19.6=4.4{\mathrm{[A]}}\tag{20}
\end{eqnarray}

したがって、電圧源\(V_1\)に流れる電流\(I_{R1}\)、電圧源\(V_2\)に流れる電流\(I_{R2}\)、負荷抵抗\(R\)に流れる電流\(I_R\)は下図のようになります。

キルヒホッフの法則で各電流を求める02

まとめ

この記事では『電圧源』と『電流源』について、以下の内容を説明しました。

  • 電圧源と電流源の『違い』と『変換方法』

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