この記事では『基板に用いるスペーサ』について
- 基板に用いるスペーサの使い方
- 基板に用いるスペーサの種類と形状
などを図を用いて分かりやすく説明するように心掛けています。ご参考になれば幸いです。
基板に用いるスペーサの『使い方』
スペーサとは、プリント基板を固定したり、基板を板金から浮かしたりするために用いるものです。主に基板周りの空間を空ける目的で使います。プリント基板を重ねて固定する時にもスペーサを使います。
プリント基板を板金に取り付ける際には、はんだ付けをしている箇所が板金と接触しないようにする必要があります。スペーサを用いて基板を板金から浮かすことで、はんだ付け部と板金との接触を防ぐことができます。また、板金に取り付ける際に用いるスペーサには絶縁タイプのものを用いる方が安全です。
基板に用いるスペーサの『種類』と『形状』
スペーサには様々な形状があります。また、各形状で様々な高さがあります。
有名なのはネジスペーサです。ネジスペーサとは、ネジとスペーサの両方の機能を持つスペーサです。六角柱形状や円柱形状のスペーサの端がオス(ネジ部)またはメス(ネジ穴)の構造をしています。ネジスペーサはドライバを用いずに、手で回すことで、基板に取り付けることができるため、スペーサの取り外しが頻繁なプリント基板には便利です。
スペーサの形状やスペーサの端にあるオス(ネジ部)またはメス(ネジ穴)の組み合わせ等によって、スペーサは以下の種類に大きく分類することができます。
- 六角ネジスペーサ(オス-メス)
- 六角柱形状で片側がオス(ネジ部)、片側がメス(ネジ穴)のスペーサです。絶縁タイプもあります。
- 六角ネジスペーサ(オス-オス)
- 六角柱形状で両側がオス(ネジ部)のスペーサです。絶縁タイプもあります。
- 六角ネジスペーサ(メス-メス)
- 六角柱形状で両側がメス(ネジ穴)のスペーサです。絶縁タイプもあります。
- 丸型ネジスペーサ(オス-メス)
- 円柱形状で片側がオス(ネジ部)、片側がメス(ネジ穴)のスペーサです。絶縁タイプもあります。
- 丸型ネジスペーサ(メス-メス)
- 円柱形状で両側がメス(ネジ穴)のスペーサです。絶縁タイプもあります。
- 丸型中穴スペーサ
- 円柱形状で内穴が中空のスペーサです。
- ワンタッチスペーサ
- プリント基板や板金にワンタッチで取り付けることが可能なスペーサです。ロッキングスペーサとも呼ばれています。
まとめ
この記事では『基板に用いるスペーサ』について、以下の内容を説明しました。
- 基板に用いるスペーサの使い方
- 基板に用いるスペーサの種類と形状
お読み頂きありがとうございました。
当サイトでは電気に関する様々な情報を記載しています。当サイトの全記事一覧は以下のボタンから移動することができます。
また、記事下に当サイトの人気記事を記載しています。ご参考になれば幸いです。