ヒューズの『種類』と『特徴』について!

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この記事ではヒューズの『種類』と『特徴』について

  • ヒューズの『種類』
  • 速断型のヒューズの『特徴』
  • タイムラグ型のヒューズの『特徴』
  • 普通溶断型のヒューズの『特徴』

などを図を用いて分かりやすく説明するように心掛けています。ご参考になれば幸いです。

ヒューズの『種類』

ヒューズの『種類』

ヒューズは過電流が流れると溶断しますが、溶断のしやすさにより、速断型タイムラグ型普通溶断型の種類のヒューズがあります。後ほど詳しく説明しますが、各ヒューズの特徴を下記に示します。

  • 速断型
  • 過電流が流れると瞬間的に(即)溶断するヒューズ

  • タイムラグ型
  • 過電流が流れても、瞬間的に溶断しないヒューズ

  • 普通溶断型
  • 「速断型」と「タイムラグ型」の中間の特性のヒューズ

ヒューズの溶断電流が同じでも、溶断時間が異なるので注意してください。

速断型のヒューズ(ファストブロー)

速断型は、過電流が流れると(即)溶断するヒューズです。そのため、モーターの起動や電源回路の起動時に生じるラッシュ電流には耐えることができません。

速断型のヒューズは、エレメントの形状を部分的に細くすることで容易に溶断するようになっています。

速断型の見分け方

定格電流の表記の前に「F」が記載してあると速断型のヒューズとなります。例えば、1Aの速断型のヒューズは「F1A」のように記載してあります。

補足

  • 速断型のヒューズは「ファストブロー」や「速動溶断型」とも呼ばれています。
  • 速断型のヒューズは英語では「Fast Acting Fuse」と書きます。

タイムラグ型のヒューズ(スローブロー)

タイムラグ型は、溶断時間を長くすることで、瞬間的な過電流では溶断しないヒューズです。モーターの起動や電源回路の起動時に生じるラッシュ電流でも動作しないように作られています。

タイムラグ型のヒューズは、放熱性を高めるために、エレメントの形状を「スパイラルに巻き付ける」等を行うことで容易に溶断しないようになっています。

タイムラグ型の見分け方

定格電流の表記の前に「T」が記載してあるとタイムラグ型のヒューズとなります。例えば、1Aのタイムラグ型のヒューズは「T1A」のように記載してあります。

補足

  • タイムラグ型のヒューズは「スローブロー」や「遅延型」とも呼ばれています。
  • タイムラグ型のヒューズは英語では「Time Lag Fuse」と書きます。

普通溶断型のヒューズ(ノーマルブロー)

普通溶断型は、「速断型」と「タイムラグ型」の中間の特性のヒューズです。

最も多く使われており、ホームセンターなどで売っているヒューズの多くは普通ヒューズとなります。

普通溶断型の見分け方

定格電流の表記の前にアルファベットが記載されていない場合、普通溶断型のヒューズとなります。例えば、1Aの普通溶断のヒューズは「1A」のように記載してあります。

補足

  • 普通溶断型のヒューズは「ノーマルブロー」とも呼ばれています。

まとめ

この記事ではヒューズの『種類』と『特徴』について、以下の内容を説明しました。

  • ヒューズの『種類』
  • 速断型のヒューズの『特徴』
  • タイムラグ型のヒューズの『特徴』
  • 普通溶断型のヒューズの『特徴』

お読み頂きありがとうございました。

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