この記事ではエミッタ遮断電流IEBOについて詳しく説明します。
エミッタ遮断電流IEBOとは?
バイポーラトランジスタのパラメータの1つにエミッタ遮断電流IEBOというものがあります。
エミッタ遮断電流IEBOとは、コレクタ(C)をオープンにして、エミッタ(E)-ベース(B)間のPN接合に逆電圧を印加したときの漏れ電流のことを指します。
NPNトランジスタではエミッタにプラス、ベースにマイナスの電圧を印加し、PNPトランジスタではエミッタにマイナス、ベースにプラスの電圧を印加します。
漏れ電流なので理想的にはゼロが望ましいです。
補足
エミッタ遮断電流は英語では、『Emitter Cutoff Current』と書きます。
『エミッタ遮断電流IEBO』の値
エミッタ遮断電流IEBOはバイポーラトランジスタによって変わります。データシートを確認してください。
上図は東芝製バイポーラトランジスタ(2SC1815)の電気的特性です。赤色の箇所がエミッタ遮断電流IEBOとなっています。エミッタベース間電圧VEB=5V、コレクタ電流IC=0Aの時におけるエミッタ遮断電流IEBOが記載されており、2SC1815は最大0.1μAとなっています。
まとめ
この記事ではバイポーラトランジスタの『エミッタ遮断電流IEBO』と『利得帯域幅積(GB積)』について、以下の内容を説明しました。
当記事のまとめ
- バイポーラトランジスタの『エミッタ遮断電流IEBO』とは
- バイポーラトランジスタの『エミッタ遮断電流IEBO』の値
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