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【トランジスタの絶対最大定格】『定格電流』について!

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この記事では、バイポーラトランジスタの絶対最大定格に記載されている定格電流について説明します。

バイポーラトランジスタの『定格電流』について!

バイポーラトランジスタの『定格電流』について!
バイポーラトランジスタでは、コレクタ(C)に流すことができる最大電流が規定されています。

以下に示すように、定格電流に関するものは2つあります。。

  • コレクタ電流(直流)IC
  • コレクタ(C)に連続的に流すことができる最大電流のこと。

  • コレクタ電流(パルス)ICP
  • コレクタ(C)にパルス性の電流が流れた時における最大電流のこと。

このコレクタ電流ICの定格電流は主に以下の点を考慮して決めているようです。

  1. コレクタ電流ICが大きくなると、直流電流増幅率hFEが低下し、増幅作用がなくなります(データシートに記載してあるhFE-IC特性を見ると、コレクタ電流ICが大きくなると、直流電流増幅率hFEが低下するのが確認できます)。そこで、直流電流増幅率hFEがピーク値の1/2~1/3程度に低下する時のコレクタ電流ICを定格電流とする場合があります。
  2. バイポーラトランジスタにコレクタ電流ICが流れている時は、コレクタエミッタ間電圧VCEとコレクタ電流ICによる導通損失があります。この導通損失によって、トランジスタの接合部の温度TJが定格温度を超えない時のコレクタ電流ICを定格電流とする場合があります。
  3. バイポーラトランジスタ内部のワイヤが溶断する電流を定格電流とする場合があります。

なお、絶対最大定格には以下の記事に記載していますので参考にしてください。

バイポーラトランジスタの『定格電流』の値

バイポーラトランジスタの『定格電流』の値
バイポーラトランジスタの『定格電流』はバイポーラトランジスタによって変わります。データシートを確認してください。上図はローム製バイポーラトランジスタ(2SCR523)の絶対最大定格です。

  • コレクタ電流(直流)IC:100mA
  • コレクタ電流(パルス)ICP:200mA

となっています。

【補足】その他の『定格電流』

【補足】その他の『定格電流』
先ほど説明した定格電流以外に以下のものもあります。あまり見かけることはないと思います。

  • エミッタ電流IE
  • エミッタ(E)に連続的に流すことができる最大電流のこと。ベース電流IBは非常に小さな値なので、一般的にIE=ICとなっている場合が多い。

  • ベース電流IB
  • ベース(B)に連続的に流すことができる最大電流のこと。

まとめ

この記事ではバイポーラトランジスタの絶対最大定格に記載されている定格電流について、以下の内容を説明しました。

当記事のまとめ

  • バイポーラトランジスタの『定格電流』とは
  • バイポーラトランジスタの『定格電流』の値

お読み頂きありがとうございました。

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