この記事では『コンセント』について
- コンセントのLとNの見分け方
- 検電ドライバでコンセントのLとNを調べる方法
などを図を用いて分かりやすく説明するように心掛けています。ご参考になれば幸いです。
コンセントのLとNの見分け方
家庭やオフィスの壁には上図に示すようなコンセントがあります。
電源コードをコンセントに挿すことで、扇風機などの電気製品に電力を供給することができます。
ただ、電源コードをコンセントに挿す時、挿す向きを考えている人はほぼいないと思われます。実際、どの向きでも挿しても、電気製品は正常に動きます。
でも、実はコンセントには『L(ライブ)』と『N(ニュートラル)』と呼ばれる向きがあるのです。
コンセントにある2つの長穴を拡大すると、左右の穴で大きさが異なっています。
- 左側の穴の長さ:9mm
- 右側の穴の長さ:7mm
となっており、左側の穴の方が2mm長くなっています。長い方が『N(ニュートラル)』、短い方が『L(ライブ)』となります。
『N(ニュートラル)』は大地(アース)とほぼ同電位のため、電位は0Vとなります。一方、『L(ライブ)』は電位が変動しており、「L(ライブ)-N(ニュートラル)間」の電位はAC100Vとなります。
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電気の流れ方には「直流」と「交流」があります。
ACは交流であり、「Alternating(交互に) Current(流れる)」の頭文字となっています。
『直流』と『交流』については下記の記事で詳しく説明しています。興味のある方は下記のリンクからぜひチェックをしてみてください。
補足
- 『N(ニュートラル)』は『コールド』、『L(ライブ)』は『ホット』と呼ぶ場合もあります。
- 『N(ニュートラル)』の電位は0Vなので、『接地側・GND・マイナス』と呼ばれることがあります。ちなみに、ニュートラルのNは"Neutral"の頭文字となります。Neutralは『中立』という意味です。
- 『L(ライブ)』は『非接地側・電圧側・プラス』と呼ばれることがあります。ちなみに、ライブのLは"Live"の頭文字となります。Liveは『電圧が"生きている"』という意味です。
- オーディオ機器の場合、コンセントの向きを間違えると、音質やノイズに影響を及ぼす場合があります。そのため、オーディオ機器の電源コードには接地側であることを示す記号があることがあります。この接地側を『N(ニュートラル)』に差し込んで使用します。
- 日本語では「コンセント」といっていますが、英語では『Outlet(アウトレット)』といいます。
検電ドライバでコンセントのLとNを調べる
コンセントの長穴のうち、長い方が『N(ニュートラル)』、短い方が『L(ライブ)』となっていますが、逆に接続しても電気製品が正常に動くため、配線工事で間違っているケースも多いようです。
そこで、コンセントの極性を調べる方法として、検電ドライバというものがあります。
検電ドライバをコンセントの穴に挿し込み、検知電極に指を振れた時、光る方が『L(ライブ)』、光らない方が『N(ニュートラル)』になります。光っている時には、人体に電流が流れていますが、微弱の電流なので、感電等の心配はありません。
上図において、\(C_1\),\(C_2\),\(C_3\),\(R_1\),\(R_2\)は下記を示しています。
- \(C_1\)
- \(C_2\)
- \(C_3\)
- \(R_1\)
- \(R_2\)
コンセントと検電ドライバ間の静電容量
検電ドライバと人体の間の静電容量
人体と大地の間の静電容量
検電ドライバの抵抗値
人体の抵抗値
まとめ
この記事では『コンセント』について、以下の内容を説明しました。
- コンセントのLとNの見分け方
- 検電ドライバでコンセントのLとNを調べる方法
お読み頂きありがとうございました。
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