この記事では『はんだ槽のドロス』について
- ドロスとは
- ドロスの『除去』の一例
- 鉛フリーはんだでドロスの発生が多くなる理由
などを説明しています。
ドロスとは
ドロスとははんだ槽の表面に浮いているはんだの酸化物のことを指します。
ドロスの発生が多くなると、ドロスがはんだ噴流ポンプに吸い込まれ、はんだ噴流の中に混じるため、プリント基板のはんだ不良を引き起こす可能性があります。
また、ドロスは噴流はんだにおける噴流状態を不安定にしたり、噴流高さを高くしたり低くしたりします。最悪の場合、全く噴流しなくなります。
そのため、定期的にへら状の治具等を用いて、はんだ槽からドロスを除去する必要があります。
補足
- はんだ槽の温度が高いほど、ドロスの生成速度が増加します。
- はんだのドロスのことを英語では「Solder Dross」と書きます。
鉛フリーはんだでドロスの発生が多くなる理由
鉛フリーはんだは、一般的なはんだ(鉛を含んでおり共晶はんだと呼ばれるもの)よりも錫(スズ)の含有量が多いため酸化しやすくなります。
また、鉛フリーはんだは融点(はんだが溶ける温度)が高いため、はんだ槽の温度を高く設定しなければならなくなり、ドロスの発生が多くなります。
まとめ
この記事でははんだ槽のドロスについて、以下の内容を説明しました。
当記事のまとめ
- ドロスとは
- ドロスの『除去』の一例
- 鉛フリーはんだでドロスの発生が多くなる理由
お読み頂きありがとうございました。
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