【チップ部品のサイズ】0603や1005とは?mm表記とinch表記の違いは?

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この記事では抵抗やコンデンサ等の『チップ部品』について

  • チップ部品のサイズ
  • mm表記(JIS)とinch表記(EIA)について
  • チップサイズの一覧表

などを図を用いて分かりやすく説明しています。

チップ部品のサイズについて

チップ部品のサイズ
チップ抵抗やチップコンデンサ等のSMD(Surface Mount Device:表面実装部品)のサイズは長辺サイズ2桁、短辺サイズ2桁の合計4桁(場合によっては5桁)で表記するのが一般的です。

例えば、長辺1.6mm、短辺0.8mmのチップ部品は、それぞれの辺の長さを0.1mm単位で表して、1608という略称になります。
0603や1005とは?mm表記とinch表記の違い

なお、サイズ略称と実際の長さは一般的なものであり、サイズ略称と実際のサイズで違いがある部品があります。チップ部品の使用前には必ずデータシートを確認してください。

mm表記(JIS)とinch表記(EIA)について

チップ部品のサイズ表記はJIS(Japanese Industrial Standards:日本工業規格)とEIA(Electronic Industries Alliance:電子工業会)で規格化されています。JISは日本の工業規格なのでチップ部品をmm表記で表します。一方、EIAは米国の工業規格なのでチップ部品をinch表記で表すのが一般的です。この表記法の違いが混乱の原因となります。

例として、長辺1.6mm、短辺0.8mmのチップ部品を考えてみましょう。

JISにおけるmm表記では、1608という略称になります。一方、EIAにおけるinch表記では、0603という略称になります(mmをinchに変換すると、長辺0.0630inch、短辺0.0315inchとなり、それぞれの辺の長さを0.1inch単位で表すと0603となります)。

mm表記でも0603(長辺0.6mm、短辺0.3mm)はあります。そのため、0603のチップ部品はmm表記の0603inch表記の0603の両方があるのです。

この混乱を避けるために、0603(1608)のようにinch表記とmm表記の両方が記載されている場合があります(数字の大きい方がmm表記となります)。また、mm表記の場合にはメートル法の単位を表わす「M」を追加して1608Mと記載する場合があります。

チップサイズの一覧表

以下にチップサイズの一覧表を示します。赤色の箇所はmm表記とinch表記で同じ略称が使用されているものになります。

inch表記(EIA)mm表記(JIS)長辺[mm]短辺[mm]
010050.10.05
02010.20.1
009005030150.30.15
0100504020.40.2
020106030.60.3
040210051.00.5
060316081.60.8
080520122.01.25
120632163.21.6
121032253.22.5
131135283.52.8
181245324.53.2
201050255.02.5
202050505.05.0
222057505.75.0
241263326.33.2
251264326.43.2

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